監督  神山征二郎
 
石黒賢が主人公の派遣工を熱演。
 
妻役の中山忍の夫を支える姿が美しい。   
 
「非正規」で働く人々の現在を通して日本の未来を問う問題作
 
「派遣切り」に立ち向かう父と家族と仲間たちの希望の物語

監督  神山征二郎
 
石黒賢が主人公の派遣工を熱演。
 
妻役の中山忍の夫を支える姿が美しい。   
 
「非正規」で働く人々の現在を通して
 
日本の未来を問う問題作
 
「派遣切り」に立ち向かう
 
父と家族と仲間たちの希望の物語

神山征二郎
第30回監督作品


 
リーマン・ショックの嵐の吹き荒れる2008年末、大手自動車メーカーで派遣工として 誠実に仕事に励む五味洋介に吹き寄せる理不尽な「派遣切り」の嵐。この嵐に立ち向かう姿を、 愛する家族や仲間たちとの日々を通して描いた実話に基づく物語。

 
 
 
 

出演者 / スタッフ

魅力のキャストがドラマを支えます。

主演の五味洋介を石黒賢、洋介を支える妻夏美を中山忍 。
裁判を共に闘う弁護士に川上麻衣子、
労働組合委員長役に安藤一夫、妻の父親役には綿引勝彦、
ナレーターは日色ともゑ。
若手の宇田川かをりと塩顕治、新人の松尾潤、村田さくら、
そして渡辺大、魅力のあるキャストが揃います。

魅力のキャストが
ドラマを支えます。

主演の五味洋介を石黒賢、洋介を支える妻夏美を中山忍 。
裁判を共に闘う弁護士に川上麻衣子、
労働組合委員長役に安藤一夫、妻の父親役には綿引勝彦、
ナレーターは日色ともゑ。
若手の宇田川かをりと塩顕治、新人の松尾潤、村田さくら、
そして渡辺大、魅力のあるキャストが揃います。

日本映画界の巨匠らが作品づくりに参加。
神山征二郎 第30作目監督作品。 
音楽監督に池辺晋一郎。
撮影監督を加藤雄大。

新藤兼人、今井正に師事し、「鯉のいる村」で監督デビュー、
「ハチ公物語」「遠き落日」「ひめゆりの塔」から「月光の夏」 「郡上一揆」 「草の乱」
 「宮沢賢治 その愛」社会派作品を生み出してきた神山征二郎監督の第30作目となります。
そして、黒澤明のもとで現場を続け、数々の名作や大作を支える加藤雄大が撮影監督を、
日本音楽界の重鎮で、同じく黒沢明作品や多くの名作映画のスコアを手がけた池辺晋一郎が音楽監督を担い
この作品をより気高く仕上げています。

日本映画界の
巨匠らが作品づくりに参加。
神山征二郎
第30作目監督作品。 
音楽監督に池辺晋一郎。
撮影監督を加藤雄大。

新藤兼人、今井正に師事し、「鯉のいる村」で監督デビュー。「ハチ公物語」「遠き落日」「ひめゆりの塔」から「月光の夏」 「郡上一揆」 「草の乱」 「宮沢賢治 その愛」社会派作品を生み出してきた神山征二郎監督の第30作目となります。
そして、黒澤明のもとで現場を続け、数々の名作や大作を支える加藤雄大が撮影監督を、
日本音楽界の重鎮で、同じく黒沢明作品や多くの名作映画のスコアを手がけた池辺晋一郎が音楽監督を担い
この作品をより気高く仕上げています。


公 開 情 報



解説

日本の自動車産業は1989年をピークにバブル経済が崩壊した後も、つねに日本経済をけん引してきた。アメリカ、ヨーロッパ、近隣のアジア諸国など市場を全世界に拡大し、もの作り日本の顔として長く君臨してきた。  
しかし、2008年にリーマンショックと言われる経済不況が吹き荒れ、その中で、自動車業界は防衛手段としてまず、人員の整理を敢行してきた。派遣工をはじめ非正規労働者を契約期間内であるにもかかわらず、大量に解雇してきた。労働者は組合を結成して、全国の支援者と家族に支えられてこの不当解雇を法廷闘争に持ち込んでいった。しかし司法界は次々と企業に有利な判決を下してきていた。

ものがたり

青森の八戸でリストラにあった五味洋介(石黒賢)は妻の夏美(中山忍)と子どもたちを実家に残して静岡の大手自動車メーカーの工場の旋盤工として働きながら、仕送りを続けていた。洋介は派遣社員であったがベテラン技能者として職場でも信頼され、充実した日々を送る合間に家族を三島に呼び、ともに暮らせる将来を夢見て頑張っていた。  
しかし、ある日突然、リーマンショックに端を発した非正規労働者の「大量首切り」により職場を追い出されてしまう。洋介は理不尽な仕打ちに抗し、仲間と一緒に労働組合に入って立ち上がった。だが洋介や妻たち、支援の人々の願いは届かず、会社と裁判所は冷酷だった。
そんな折、闘病中の夏美が倒れたと  いう知らせを受け、洋介は郷里へ向かう・・・・。 

 


神山征二郎監督

映画は心の糧。心の栄養分です。
「時の行路」はアメリカの大手証券会社の経営破たんによって引き起こされた世界不況下の物語です。
世界経済のグローバル化が声高に叫ばれはじめた挙句の果ての出来事でした。世界中で、いや、私たちの足元で巨大な危機が渦巻いています。
それをひしひしと感じていました。
そんな時代を生きている私たちの、しかし希望は失わないぞ、
という心の糧の映画をつくりたいと思い続けてきました。
主演の石黒賢さん、その妻を演じた中山忍さん、そしてこの映画に参加した、みんなみんなありがとう。

神山征二郎

石黒 賢

主演 五味洋介 役
 
立場が弱い人間が、一方的に憂い目にあい切り捨てられてしまうという現実が
他人事とは思えません。
 
「時の行路」の出演は、神山監督とご一緒できる事が一番の理由でした。内容的には少し地味なお話ではありますが、出演する意義のある作品と感じました。
作品の主題となる「派遣切り」については社会的な立場が弱い人間が、一方的に憂い目にあい、切り捨てられてしまうという現実が、他人事とは思えません。憤りを感じるし、やはり勇気を持って立ち上がる事の大変さと重要さを、改めて感じました。
今回は中山忍さんと夫婦役となりましたが、以前にも共演させていただいたことがあり、すぐにリレーションシップを築くことができました。可憐で穏やかでありつつ、非常に包容力のある女性を演じてくれたので、とてもお芝居がしやすく、感謝しています。
現在『とくダネ!』のスペシャルキャスターとして月曜担当で出演中。また今後の作品としてドラマ『サイレント・ヴォイス 特別編』(3月7日〔土〕放送 BSテレ東)、開局20周年ドラマ『左手一本のシュート』(3月14日〔土〕放送 BS-TBS)、5月1日〔金〕からは映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』の公開が控える。

中山 忍  

洋介の妻 五味夏美 役
 
わたしにとって「時の行路」は、
家族の愛情物語。
 
ある日、神山監督から一本のお電話を頂いたことから、全ては始まりました。「忍ちゃん、この役「夏美」を演じてみないか?」尊敬する監督からこう声をかけて頂けることは役者として何よりの喜びです。一も二もなくお引き受けしました。しかし、台本を読み進めていくごとに、作品の持つテーマが、あまりにも過酷で重く難しく私の手に負えないような気持ちになりました。なぜ、神山監督は私に「夏美」を演じてみないかと言ってくれただろう・・・悩みました。そのとき、ハッと心に思い浮かびました。「夏美さん」がごく普通の家庭の妻であり、母であり、娘でもある「ごく普通の女性」だからではないだろうか?大きな時代の波にも飲み込まれそうになりながらも、「ただただ懸命に家族を愛した女性」を素直に演じてみたい、そう思いました。撮影中は、石黒賢さんが「一家の柱」として、朗らかに明るく現場を照らしてくださったおかげで、安心して取り組むことができました。
わたしにとって「時の行路」は「家族の愛情物語」です。多くの方に観ていただけたら嬉しいです。

「日本社会はこれでいいのか」
 
鮮烈に問いかけた壮大なドラマ
原作 田島 一

「非正規切り」された一家の物語と「連帯」の素晴らしさ
神山征二郎監督は「非正規切り」された主人公の洋介一家の物語を軸に、労働組合との関わりをとおして、働く者が自らの権利を主張してたたかうことの意味、そして、弱者が力を合わせて強者に向かっていく「連帯」の素晴らしさを重厚に描き出していました。同時に、利潤第一で突っ走る大企業を擁護する裁判所の実態も鋭くあぶりだしながら、「これでいいのか」と、格差と貧困にあえぐ日本社会の現在と未来を、壮大なドラマで鮮烈に問いかけたというのが率直な感想でした。
 
光る、石黒賢さん中山忍さんの熱演。音楽に魅了されて。
石黒賢さんの洋介、そして中山忍さんの妻は適役で、熱演が光っています。息子の涼一役の松尾潤さん、娘の綾香役の村田さくらさんも清々しく、妻の父親の綿引勝彦さん、弁護士の川上麻衣子さんの渋い演技も精彩を放ちます。三島という地の利を生かした風景、八戸のイカ釣り船、石黒さんが旋盤を扱う場面など、工夫された映像も楽しいものでした。ドラマの進行と一体になって展開される、池辺晋一郎音楽監督の旋律には魅了されます。
 
人間の美しさと希望が淡々と  
争議生活ひと筋でお金もない主人公が、仲間や支援者からのカンパを持って病に臥す妻を見舞います。そのときの思いを切々と語る妻の回想シーンはハイライトです。洋介の今後は、八戸から東京に着いた夜行バスの早暁の光景と彼の表情に託されています。辛く、哀しい物語なのですが、暗さは微塵も感じられません。それは、神山監督と脚本の土屋保文氏によって、諦めずに希望を持って進む、人間の美しさが淡々と表現されているからでしょう。
 
映画は、社会と人間の総体を深く見つめ、芸術創造の困難に挑戦しています。たとえば、非正規雇用で働く人々にとって今日大きな役割を果たしている労働組合のことなども、メディアではほとんど取り上げられません。けれども、そこに光を当て活写した映像の世界は、高く評価されると私は思いました。
この映画を世に送り出すために「草の根の運動」で尽力されたすべての方々に感謝し、生きる勇気を与えてくれる作品を、多くの老若男女が観てくださるよう願ってやみません。

「日本社会はこれでいいのか」 
鮮烈に問いかけた壮大なドラマ
原作 田島 一
 

「非正規切り」された一家の物語と「連帯」の素晴らしさが
神山征二郎監督は「非正規切り」された主人公の洋介一家の物語を軸に、労働組合との関わりをとおして、働く者が自らの権利を主張してたたかうことの意味、そして、弱者が力を合わせて強者に向かっていく「連帯」の素晴らしさを重厚に描き出していました。同時に、利潤第一で突っ走る大企業を擁護する裁判所の実態も鋭くあぶりだしながら、「これでいいのか」と、格差と貧困にあえぐ日本社会の現在と未来を、壮大なドラマで鮮烈に問いかけたというのが率直な感想でした。
 
光る、石黒賢さん中山忍さんの熱演。音楽に魅了されて。
石黒賢さんの洋介、そして中山忍さんの妻は適役で、熱演が光っています。息子の涼一役の松尾潤さん、娘の綾香役の村田さくらさんも清々しく、妻の父親の綿引勝彦さん、弁護士の川上麻衣子さんの渋い演技も精彩を放ちます。三島という地の利を生かした風景、八戸のイカ釣り船、石黒さんが旋盤を扱う場面など、工夫された映像も楽しいものでした。ドラマの進行と一体になって展開される、池辺晋一郎音楽監督の旋律には魅了されます。
 
人間の美しさと希望が淡々と 
 争議生活ひと筋でお金もない主人公が、仲間や支援者からのカンパを持って病に臥す妻を見舞います。そのときの思いを切々と語る妻の回想シーンはハイライトです。洋介の今後は、八戸から東京に着いた夜行バスの早暁の光景と彼の表情に託されています。辛く、哀しい物語なのですが、暗さは微塵も感じられません。それは、神山監督と脚本の土屋保文氏によって、諦めずに希望を持って進む、人間の美しさが淡々と表現されているからでしょう。
 
映画は、社会と人間の総体を深く見つめ、芸術創造の困難に挑戦しています。たとえば、非正規雇用で働く人々にとって今日大きな役割を果たしている労働組合のことなども、メディアではほとんど取り上げられません。けれども、そこに光を当て活写した映像の世界は、高く評価されると私は思いました。
この映画を世に送り出すために「草の根の運動」で尽力されたすべての方々に感謝し、生きる勇気を与えてくれる作品を、多くの老若男女が観てくださるよう願ってやみません。


神山征二郎 監督作品リスト

『時の行路』ロケ現場の神山監督

神山征二郎

(こうやま せいじろう)
1941年7月16日生まれ。岐阜県出身。63年より近代映画協会に参加し、新藤兼人、吉村幸三郎、今井正監督らに師事。71年『鯉のいる村』で監督デビュー。以後、日本の風土に根差したヒューマニズムあふれる作品を発表し続けている。 『ふるさと』(`83) 『ハチ公物語』(`87)『月光の夏』(`93)『郡上一揆』(2000)などヒット作多数。

1  『鯉のいる村』(1971) ※監督デビュー作
 2  『時計は生きていた』(1973)
 3  『あすも夕やけ』(1977)
 4  『二つのハーモニカ』(1976)
 5  『看護婦のオヤジがんばる』(1980)
 6  『日本フィルハーモニー物語 炎の第五楽章』(1981)
 7  『ふるさと』(1983) 
 8  『春駒のうた』(1986) 
 9  『旅路 村でいちばんの首吊りの木』(1986)
10  『ハチ公物語』(1987)
11  『千羽づる』(1989)
12  『伊勢湾台風物語』(1989)
13  『ドンマイ』(1990)
14  『白い手』(1990)
15  『遠き落日』(1992)
16  『月光の夏』(1993)
17  『さくら』(1994)
18  『ひめゆりの塔』(1995)
19  『三たびの海峡』(1995)
20  『マヤの一生』(1995)
21  『宮澤賢治 その愛』(1996)
22  『郡上一揆』(2000)
23  『大河の一滴』(2001)
24  『草の乱』(2004)
25  『北辰斜にさすところ』(2007)
26  『ラストゲーム 最後の早慶戦』(2008)
27  『鶴彬 こころの軌跡』(2009)
28  『学校をつくろう』(2011)
29  『救いたい』(2014)
30  『時の行路』(2020)


 

 

 

 

<キャスト>
石黒 賢
中山 忍
松尾 潤(新人) 村田さくら(新人)
渡辺 大  安藤一夫 綿引勝彦 川上麻衣子 日色ともゑ(ナレーション)
<スタッフ>
監督 神山征二郎
共同監督  土肥拓郎
プロデューサー 藤野戸護
協力プロデューサー 永田博康
企画 中西繁
原作 田島一「時の行路」「続・時の行路」「争議生活者」
  (新日本出版社刊)より
共同監督  土肥拓郎
脚本 土屋保文 神山征二郎
音楽監督 池辺晋一郎
ラインプロデューサー 伊藤栄
撮影監督 加藤雄大